でも結局、写真撮ることは好きなんです

今朝、山手線内から、恵比寿のホームを見ていたら、
急にノスタルジックな気持ちになってしまった。


場所とかって、思い出、とまではいかなくても、
それぞれ印象的な何かがある。


恵比寿で言えば、真っ先に「STUDIO EBIS」(写真のスタジオ)だな。カメアシの頃、よく行った。
あとは、師匠に連れてってもらった「PACIFIC FURNITURE SERVICE」。
ここはほんと、男っぽくてかっこいい。もう少し大人になったらここで家具そろえたい。


なんてな、色々フラッシュバック。


で、最近は時間が空くと、ちょこちょこ近くに旅行に行く訳ですが、
その時に「あー、写真撮りたくないな・・・」って思うことが多くて。


もともと写真撮ることは好きだから、カメラも絶対持っていくし、絵を書く時の素材用にかなりの枚数撮るんだけど、
今の私は写真を仕事にしている訳ではないので、ファインダー越しの景色を見るたびに、


「目の前にある景色に、なんでわざわざフィルターを噛ませてんだろう」


と思ってしまう。
昔は、重たい機材を担いで「写真を撮るために旅行に行っていた」というのもあるんだろうけど、
今はそれから解放されてるはず。

なのに何故、自分はこんなにも、まるで“撮らなければならない”かのように、撮ってしまうんだろう。
別に写真が嫌いになった訳ではないんだけど、
写真を撮っている間、生の景色は見れない訳で、それに矛盾を感じてしまう。


その景色がみたかったんじゃないの?
いま目の前にある景色が気持ちいいんでしょ?
じゃあなんで、そのまんま見てないの?
あとでその写真見て感じることって、ガイドブック眺めてるそれとなんか違いあるの?


そんな思いを抱えながら自問自答して、
必死に地面にへばりついて撮った写真は、しっかりと私の絵なんかに活かされてたりする。


じゃ、まいっか。